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肉盛り溶接施工

耐摩耗・耐食の分野で機器を再生する為には肉盛り溶接施工が必要になります。我社は顧客のニーズに基づくWA社製溶接材料及び肉盛り溶接施工を念頭に於いて開発したWA社製自動溶接システム(WAMS system)を使用して、耐摩耗・耐食肉盛り溶接施工を行っています。具体的には事業用火力発電の石炭ミルを含め電力業界、セメント業界、鉄鋼業界等の生産機器を自動肉盛りにより再生し、その中には大手ミルメーカとの再生契約に基づくものも含まれております。

我社が現在取り組んでいる肉盛り溶接対象機器の一例として以下のようなものが挙げられます。

各種竪型粉砕ミル(テーブルおよびローラータイヤ)のミル内での硬化肉盛り溶接施工および弊社工場での硬化肉盛り溶接施工(いずれもWA社製自動溶接システムを用いています)
弊社工場に於ける各種建設機械の硬化自動肉盛り溶接施工(ジョークラッシャー、コーンクラッシャー等)
連続鋳造設備用ロールの耐食・耐摩耗肉盛り溶接施工(特許に基づく溶接材料と溶接施工法を採用)


WAグループ全体ではその施工量は年間1000トンにもおよび、同業他社をはるかに凌ぎます。


肉盛り溶接材料

WAグループでは年間約8500トンの肉盛り溶接材料を製造・販売しております。これらの溶接材料の大部分はフラックスコアードワイヤ(Flux Cored Wire)です。
耐摩耗用溶接材料の一例を表1に示します。なお、硬化肉盛り溶接ワイヤにより製作した肉盛りプレート(Integra100、300、600)も販売しております。

 

分類 銘柄 概略成分系 硬さHRC サイズ 用途の一例
マルテンサイトスチール系 T-O 0.14C,1.6Cr 30〜35(HV300〜350) 1.2〜3.2 一般的な低合金鋼の溶接用
P-O 0.20C,2.9Cr 42〜44(HV410〜435) 1.2〜3.2 ローラー、アイドラー等の一般硬化肉盛り用
V-O 0.25C,12.5Cr 44〜48(HV435〜490) 1.2〜3.2 メタル同士の耐摩耗用として最適。
W-O 0.50C,6.0Cr,1.6Mo,1.3W 52〜56(HV545〜615) 1.2〜3.2 500℃まで硬さを維持。予熱要。
L-O 0.50C,6.0Cr,0.5Mo,0.7V 55〜60(HV595〜700) 1.2〜3.2 経済的な耐摩耗材で、バケットや爪の2・3層用に適。
オーステナイトスチール系 AP-O 0.40C,14.5Mn,14.5Cr etc. 22〜24(HV250〜260)加工硬化性 1.2〜3.2 衝撃荷重がかかる場合に適。
NM-O 0.75C,14.5Mn,2.5Cr,0.5Ni 17〜20(HV225〜240) 1.2〜3.2 衝撃荷重がかかる場合に適。フェライト鋼の素材には不可。加工硬化性
クロムカーバイド鋳鉄系 MC-O 3.0C,15.5Cr 46〜60(HV460〜700) 1.2〜3.2 クラッシャー、バケットの爪、オーガー等の衝撃摩耗部に使用。
HC-O 5.0C,25Cr 60〜62(HV700〜750) 1.2〜3.2 各種粉砕機器の耐摩耗として高性能で作業性良。
複合炭化物鋳鉄系 CN-O 5.0C,22.0Cr,6.5Nb 62〜64(HV750〜800) 1.6〜3.2 耐剥離と耐摩耗性が要求される機器に適。300℃まで。
CNM-O 5.5C,25.0Cr,3.8Nb,1.7Mo 62〜64(HV750〜800) 1.6〜3.2 耐剥離と耐摩耗性が要求される機器に適。400℃まで。
CNV-O 5.4C,23.0Cr,7.0Nb,6.2Mo etc. 63〜67(HV770〜900) 1.6〜3.2 特に耐摩耗性が必要な場合に適。2・3層溶接用。
タングステンカーバイド系 60/3/D-O 60%のWC粉末シース材:炭素鋼 60〜65(HV700〜830) 1.6〜3.2 WCが溶融し易い。
80/3/D-O 60%のWC粉末シース材:ステンレス鋼 60〜65(HV700〜830) 1.6〜3.2 WCが60/3/D-Oより残留し易い。
NICARBW-O 60%のWC粉末シース材:Ni合金 60〜65(HV700〜830)多層溶接可。 1.6〜3.2 Cが溶接部に一様に分散。土砂摩耗用として最適。